【自作DIY】渓流ルアー用のトラウトロッド製作方法(ガイド取付編)
こんにちは。
ヒトトキワークスのカミムラです。
低弾性ショートレングスの渓流ルアーロッド【RUNTMAN(ラントマン)】
今回は即完売となってしまった低弾性カーボンのショートロッド【RUNTMAN】。
2020年生産分の完成品はご予約のみで完売となってしまいましたがロッドビルディング用にブランクス単体も販売しており、2020年6月29日現在在庫も残っております!!
このラントマンのブランクスを使用した、渓流ルアー用のベイトフィネスロッドの製作方法をご紹介します♪
渓流ルアー用ベイトフィネスロッドをロッドビルディング!
今回はヒトトキワークスが推奨するロッドとグリップが脱着可能となる、グリップジョイントシステムを採用したロッド製作方法となります。
このシステムの場合、ロッド部分のみを製作する場合グリップ製作は不要となります。
ロッド側はグリップに掴ませるためのチャンピオンフェルールのみを取り付けた製作方法となりますので、ガイドの取付け方をメインにご説明させていただきます。
グリップジョイントシステムを採用したトラウトグリップの製作方法は下記のブログをご覧ください。
トラウトロッドのビルディングに必要な道具
ロッドを製作するために、どういった道具が必要なの?
全く分からない方がほとんどだと思います。
まずは、ガイドの取付けに必要な道具について説明させていただきます。
ブランクス
カーボン製やグラス製などの素材で作られたロッドのもととなるパーツ。
素材の違いや特徴については下記のブログで紹介してます。
今回は、低弾性カーボン+肉厚設計の【RUNTMAN】のブランクを使用します。
ガイド
ガイドは、ラントマンのような4フィートクラスのショートロッド用に組み合わせた【ヒトトキワークスオリジナル】のガイドセットを使用します。
ティップからベリーにかけては、チタントルザイト性を採用することで軽量化により感度、操作性、飛距離向上。
軽量化の恩恵を受けにくいバットガイド2つは、ステンレス製を採用し価格を大幅に抑えたオリジナルのガイドセットを使用します。
スレッド
ガイド巻き専用のスレッド(糸)。
バット部分の飾り巻きにも使用できます。
今回は、製品同様にシルバーのピンライン(飾り巻き)を入れて、メインは黒のスレッドで巻いていきます。
マスキングテープ
ガイドの仮止めを行う際に使用します。
小型のガイドを使用するため細めのテープを購入するか、マスキングテープを細くカットして使用してください。
セロテープでも代用は可能ですが、剥がす際に少し剥がしずらいかと思います。
ハサミ
スレッドをカットする際に使用します。
スレッドをギリギリの位置でカットする作業があるため、小型で先端がとがったタイプのものが使用しやすいです。
2液性エポキシボンド
トップガイドを固定するためのエポキシボンド。
グリップの組み立てにも使用できます。
厚紙
エポキシボンドを混ぜ合わせる際に使用します。
段ボールや厚紙など厚みのある紙なら何でも良いですが、普通紙だと薄いため染み込んで作業台を汚してしまう可能性があります。
ガイドセッティングについて
使用するガイドと取り付ける位置について説明します。
※今回は製品と同様のガイドセッティングを紹介していますが、必ずこのセッティングでなければいけないというものではありません。
使用するガイドは、道具の紹介でも説明しましたが、ヒトトキワークスオリジナルガイドセットの4フィートクラス用のベイトタイプを使用します。
使用するガイドの詳細
使用するガイドの詳細は、下記となります。
トップガイド:T-KGTT4.5-1.5
#1ガイド:T-KTTG4.5
#2ガイド:T-KTTG4.5
#3ガイド:T-KTTG4.5
#4ガイド:T-KBTG4.5
#5ガイド:T-KBTG5
#6ガイド:PLKWSG6
#7ガイド:PLKWSG8
合計8点のガイドを使用します。
ガイドセッティング位置について
ガイドの間隔は下記となります。
TOP-#1G:70mm
#1G-#2G:75mm
#2G-#3G:80mm
#3G-#4G:90mm
#4G-#5G:100mm
#5G-#6G:125mm
#6G-#7G:150mm
参考にしてください。
手順1 トップガイドの接着
それでは、ガイドの取付けを行っていきます。
まずはトップガイドの接着作業です。
エポキシボンドを混ぜ合わせる
●2液性エポキシボンドのA液・B液を2センチほど出す
※出す量が少なすぎると配分ミスにより硬化不良が起きやすくなります。
●爪楊枝で30秒ほどしっかりと混ぜ合わる
※混ぜ合わせが十分でないと硬化不良が起きやすくなります。
トップガイドをブランクに差し込む
●ブランクの先端に1センチほど混ぜ合わせたボンドを塗布する
●トップガイドのパイプ内にも接着剤を入れ、ブランクに差し込む
●はみ出た接着剤を拭き取る
●ガイドの向きを整え、15分ほど硬化を待ったらトップガイドの接着は完了です!!
手順2 ガイドの仮止め処理
トップガイドの接着が完了したら、その他のガイドを仮止めしていきます。
仮止めには2・3センチほどにカットしたマスキングテープを使用します。
ご紹介したガイドセッティングを参考に、ガイド間隔を定規で計測しながらガイドを仮止めしていきます。
手順3 ガイドのスレッド巻き
ガイドの仮止めが完了したらスレッド巻きをして固定していきます。
スレッドの巻き方は、下記ブログにて紹介していますので省略します。
●スレッドの巻き始め位置をマスキングテープで印をつける
今回は、製品同様にトップガイド~#4ガイドまで巻き幅は8mm。
#5~#7ガイドまで巻き幅は10mmにしました。
●トップガイドのスレッド巻き
●片足ガイドのスレッド巻き
●両足ガイドのスレッド巻き
手順4 飾り巻き
ガイドのスレッド巻きが完了したら、飾り巻きを行っていきます。
まずは根元の飾り巻きから。
今回は根元部分にチャンピオンフェルールを取り付けます。
そのため、フェルールの差し込み長さ34mmを残し、そこから15mmの幅に飾り巻きを行います。
●根元から34mmの位置にマスキングテープで印をつける
●マスキングの印から15mmの位置に印をつける
●スレッド巻きを行います
●飾り巻きの印がついた箇所、2カ所にも飾り巻きを行います
飾り巻きが完了したら、スレッド巻きは終了です!!
今回はスレッド巻きのブログで一度終了させていただきます。
次回はコーティング作業について説明させていただきます。
▼次回ブログ
ガイドの巻き方動画も撮影しました