【お客様投稿】グリップ脱着式のアジング用チタンティップロッドをビルディング
こんにちは!
ヒトトキワークスのカミムラです。
お客様よりグリップ脱着式のアジング用チタンティップをロッドビルディングした写真を頂きました!
写真提供いただいた@kise3500さんは、まだ釣りを始めて4年目のアングラー。
まさか、4年目でロッドを完璧に作れるようになるとは・・・。
ヒトトキワークスの工房にもよく遊びに来ていただき、いつも熱心にロッドビルディングのことを勉強していきます。
そんな急成長中の@kise3500さんが今回製作したロッドは、【グリップ脱着式の遊び心溢れるロッド】
どのようにしてグリップ脱着式にするのか・・・?
もちろんヒトトキワークスの看板商品でもあるグリップジョイントシステムを使用して、ロッドとグリップを脱着式にしていきます!
ロッドをワンタッチで変更し、アジングだけでなくトラウトなどにもグリップ一つで釣りが出来るようにと、グリップジョイントシステムを採用されたとのことです。
https://hitotokiworks.com/apps/note/products/%e3%82%b0%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%97%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%88%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%a0%ef%bc%88%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%83%e3%82%ab%e3%83%bc%ef%bc%89/
脱着式グリップの製作
それでは、グリップの製作から。
完成写真はこちら↓
フロントグリップ部分が、グリップジョイントシステムとなっています。
このグリップジョイントシステムが、フェルールの取付けられたロッドを掴んで固定することで、状況に合わせたロッドを差し替え可能にしてくれます!
グリップ部の使用パーツ
フロントグリップ部分:グリップジョイントシステム(BK)
デコレーションリング:S16DR-15(シルバー)×4個
リールシート:ジャストエース社のSKDPS-KN16IC
フードナットパーツ:KAR-16(BK)
リールシート部カーボンパイプ:脱着式カーボンパイプ(メス用)
リアグリップ:EKTG22-7.5
ワインディングチェック:WC-7.5(シルバー)
エンドグリップ:EKTG27-7.5
エンドキャップ:BEC27-5
手順1 フードナットパーツの製作
まずは、リールを固定するフードナットパーツを製作します。
被せるパーツに合わせてフードナットパーツをカットします。
カットが終わったら、被せるパーツを2液性エポキシボンドで接着します。
今回は、KAR-16をご使用いただきました。
手順2 リールシート部分の接着
次に、脱着式メス用カーボンパイプのみを使用して、リールシートを接着してきます。
カーボンパイプとスクリューとの間に若干の隙間が生じるため、テサテープで隙間埋め。
きつ過ぎず、緩すぎずの状態を作ったら、スクリューを接着。
S16DR-15を2個組み合わせたデコレーション部品も一緒に接着!
この組み合わせ方はやったことがないですが、お洒落でカッコいいですね。
グリップジョイントシステム部分は、力の掛かる部位でもあるため、しっかりとカーボンパイプ内側を荒らし、足付け作業を行います。
接着完了!
真っ黒のローレット加工が露骨でカッコいい!
デコレーションパーツのS16DR-15をカーボンパイプの両サイドにし、エンドのリールシートパーツを接着。
手順3 リア・エンドグリップの製作
残すは、リールシート下のリアグリップとエンドグリップ部分を製作したら完成です。
ブランクスは、自分がイシグロ時代に開発した【ロジギアシリーズ】のAJ STREAM53をチョイス!
グリップ部分が脱着式になり、ロッド全長を変えたくないためブランクス根元をグリップ長さ分カット。
カットしたカーボンの端材を使用して、リア・エンドグリップの土台に利用していきます。
端材とリールシートのカーボンパイプを接着するため、テサテープで内径調整し接着。
接着が硬化したら、リアグリップとエンドグリップ、ワインディングチェック、エンドキャップを一気に接着して完成!!
めっちゃカッコいいやつ!
コーティング後の写真となってしまいましたが、フェルールも接着して接着作業は完了!
これで、ロッドとグリップが脱着する機構になりましたね。
手順4 チタンティップの接着
ここまでチタンティップのロッドビルドが流行る前に、散々やったチタンティップの接着。
懐かしい作業です(>_<)
チタンティップは、これも自分がイシグロ時代に開発した2段テーパーチタンティップを選択。
まずは、ロジギアAJ STREAM53のティップを15mmほどカットします。
ティップの内部をチタンティップの差し込み形状に合わせてヤスリで削ります。
この時、ティップの肉厚が超肉薄になるため、テープなどで割れないように処理してから作業してください( `ー´)ノ
内径を広げる処理が完了したら、チタンティップをメタルロックで接着。
この時もティップを曲げたくなる衝動に襲われますが、肉薄になった部分が避けてしまうので我慢してね・・・笑
手順5 ガイドの取付け
スパイン(ブランクスの背骨部分)の位置を確認したら、トップガイドも一緒に接着。
トップガイドの向きに合わせて、ガイドを仮止め。
今回は、渓流用スピニングガイドセット(5フィートクラス用)にT-KTSG4.5を1個追加したガイドセッティングにしています。
仮止めが完了したら、スレッド巻き。
今回は、オリジナルロッドらしく派手目なメタリックスレッドで!
チタンティップ部分が、非常に難航したらしく発狂したとのことです・・・^_^;
安心してください。
最初は誰でも発狂すると思います! 笑
コーティングを3回ほど繰り返し、完了!
チタンティップ部分に、赤メタリックスレッドは映えますね~。
浜名湖へ実釣へ
早速、自作したロッドを試したく浜名湖にライトゲームへ行かれたようです!
アジは釣れなかったようですが、セイゴが遊んでくれたようでロッドと一緒にパシャリ!
可愛いカサゴの姿も!
このサイズの魚でもアタリは明確だったとのことです!
さすがチタンティップロッドですね~。
このロッドでトラウトも釣ったら、是非とも写真をお待ちしております!
沢山の写真ありがとうございましたm(__)m