渓流用テレスコロッドの開発
こんにちは、YOです。
妻が渓流釣りを始めてから、山岳渓流に行くことも多くなってきました。
その中で、ロッドの携行性の重要さや万が一山奥でロッドの破損があった際にテレスコロッドがあればと感じるようになっていました。
各パーツがバラバラとなり、印籠芯などで継がれるマルチピースロッドではダメなのか?
マルチピースロッドではない理由
マルチピースロッドにしなかった理由は、主に3つ。
1.渓流用などの細いロッドは、特にティップ部分は印籠芯が細くなる
釣行中や準備、片付け時での印籠芯の破損のしやすさだけでなく、本来ロッドのアクションには不要な余分なパーツがロッドに入り込むことで、ロッドを繋いだ時に印籠芯が入っている部分が硬くなり、その端に負担が集中し破損に繋がりやすい。
2.製造コストが高くなる
ロッド本来の曲がりの邪魔を最小限に抑えるためと、各パーツとのコミ部の擦り合わせが必要になるために、製造コストも高騰します。
結果、販売価格にも転換される。
3.高巻き時に速やかに仕舞えない
ロッドを仕舞うシチュエーションの多い源流釣りでは、いかに簡単にロッドを片付けれることがストレスのない釣りに繋がる。
そういった意味でも、ルアーを付けっぱなしに仕舞えるテレスコロッドの利便性が重要となる。
テレスコロッドのデメリット
テレスコロッドにもデメリットはある。
1.コンパクトにすればするほどバッドが太くなり、固いロッドになりやすい
コンパクトに設計しようとすると、パーツが増える。振出しタイプのため、パーツが増えれば下部のパーツの太さが増します。
ヒトトキワークスを立ち上げる前、既製品のテレスコロッドを使用したことがありますが、固すぎてキャストが安定しないし魚のアタリは弾くしで良い印象が無かったのを覚えています。
今回開発しているテレスコロッドは、ロッドの仕舞寸法は約30cmに抑えつつ、グラスとカーボンのコンポジット素材を採用し、限界までグラス素材の割合を増やした素材のため、マイルドなアクションになっています。
バッドの太さが生む【パワー】によって、不意な大物にも十分対応できるパワーも持ち合わせています。
2.誘導ガイドが回りやすく、糸絡みしやすい
世に出回っているテレスコロッドの多くに、餌釣り用に開発された誘導ガイドが採用されています。
このガイドは、キャスティングをし続けるルアーロッドには、最悪の相性で、緩んで回ってしまうし、糸絡みもしやすいし、何よりエサ竿みたいで格好悪い。
HitotokiWorksオリジナルのテレスコロッドは、専用で開発した誘導パイプにルアー用のガイドを固定しそれらのデメリットを解決したガイドセッティングにしました。
ロッドを伸ばすと、テレスコロッドとは分からない見た目。
コストは高くなりますが、機能的にもカッコ良さも大きく変わる妥協できない部分。
3.トップカバーをした状態で穂先が折れやすい
元々、釣り竿の修理を専門に行っていた自分ですが、振出し竿のトップカバーは、【カバーの役目を果たしていない】問題があり、カバーをした状態で先端をぶつけるとカバーの中で穂先が折れることが多発します。
運搬時に絶対に折れないために、どうしたらいいか?
その答えはロッド全体をスッポリと収納しリュックに仕舞えるようにすること。
これはロッドとグリップが脱着式となるHitotoki Worksだからこそ出来ることでもあります。
糸は通したまま、グリップを取り外しカバーの外側にグリップを巻き付けれるようカバーを設計しましたが、
グリップも外さずにもカバーできるようにも、設計中。
それらのデメリットを払拭した、本気のテレスコロッドを2024年春にリリース予定。
長さは、4’3”ほどになる予定です!
是非、お楽しみに。