長さが変わる!グリップ製作(ライトグリップ編)
長さが変わる!グリップ製作(ライトグリップ編)
ロッドカスタムでロッドの可能性は無限大に広がります。
その中でも、グリップの長さをワンタッチで可変させるグリップの製作方法をご紹介します!!
トラウト風グリップの製作
今回は、写真右側のトラウト風グリップの製作方法を解説します。
左側のFujiグリップ製作方法は下の画像をクリック!
どのようにして、長さが変わるグリップを製作するのか?
今回は、印籠継脱着3Kカーボンパイプを使用し、その機能を応用することで、長さが可変するトラウト風グリップを製作可能です。
印籠継脱着3Kカーボンパイプのグリップ側パイプのみをエンドグリップ側に使用し、長さの異なるエンドグリップをいくつか用意します。
リールシートなどは、3KCP16-11のカーボンパイプを使用して製作し、その3KCP16-11に、印籠継脱着3Kカーボンパイプの印籠継ぎ部分を差し込み、長さが変わるグリップを製作可能になります。
※専用の組み合わせでないため、コミがキツかったり、ゆるかったりする場合もございますので、調整が必要になる場合も稀にございます。
使用する部材
今回はベイトモデルを製作しましたが、スピニングモデルを製作した場合は、②を【B-UMP】→【SP-UMP】に変更ください。
また、リールシート、グリップ素材、ワインディングチェック(飾りリング)は好みに合わせて素材や色の変更が可能です!
手順1 3KCP16-11のカット
まずは、各パーツを仮組します。
すると、リアグリップから数センチカーボンパイプがはみ出ることがわかります。
はみ出た部分に、マスキングテープで印を付けます。
鉄ノコなどで、カーボンパイプを回しながらカットします。
※カーボン繊維は縦方向に入っており、一方向からカットすると、綺麗にカットできません。
カットしたら、断面をヤスリで整えます。
再度、部材を仮組し、カーボンパイプのはみ出しがないのを確認したら終了です。
手順2 隙間埋め&足付け作業
写真で分かるか部妙なところですが・・・
スペーサーテープを使用して、3個所テープを貼ります。
次に、BR-USの足付け作業を行います。
ヤスリなどで、接着面を荒らします。
次に細く切ったテープを貼って、隙間埋めも行います。
下側も同様に、足付け&隙間埋め作業を行います。
これで、作業の下準備は完了です!!
手順3 リールシート部分の接着作業
※金具の内側や、隙間埋めテープの間にも接着剤をしっかりと入れてください。
トリガー部分も同様に接着します。
※向きを正確に出すためには、
1.トリガー部分のリールフット挿入穴の両端が均等になるように向きを整えます
2.トリガーの先端とスクリューの縦溝が直線上になるように向きを整えます
手順4 カーボンパイプの接着作業
リールシート部分が完了したら、次はカーボンパイプを接着します。
リールシートとカーボンパイプに隙間があるようなら、隙間テープで調整します。
下準備が整ったら、いよいよ接着作業です。
割りばしのような少し長い棒で、リールシートの奥までしっかりと接着剤を塗布します。
カーボンパイプ側にも接着剤を塗布します。
ゆっくりと、回しながらカーボンパイプを挿入します。
少し、接着剤がはみ出るのがベスト。
はみ出しすぎると硬化中に垂れてくる恐れもあります。
手順5 リアグリップの接着作業
ここまでくると、少しずつグリップの形になり、『早く仕上げたい!』といった気持になってるはず笑
早まる気持ちを抑えて、慎重に作業していきましょう!!
グリップの内側、カーボンパイプの外側に接着剤を塗布したら、グリップをゆっくりと回しながら差し込みます。
一度、はみ出た接着剤を綺麗に拭き取ります。
爪楊枝の先端で少量のボンドを塗布したら、WC-11を取り付けて完成!
手順6 エンドグリップの製作
いよいよ最終工程のエンドグリップ製作です!
まずは、3KDCP30-11のグリップ側パイプを必要な長さにカットします。
カットし終わったら、KYG27-11の内側にボンドを塗布します。
カーボンパイプにも接着剤を塗布したら、グリップをゆっくりと差し込み、ついでにWC-11も一緒に接着します。
いよいよ最後の工程。
隙間埋め作業を終えたエンドキャップとカーボンパイプの内側に接着剤を塗布し接着します。
接着剤が硬化したら、完成です!!
今回は、3KDCP30-11のグリップ側パイプをカットせずにエンドグリップを製作しました。
カットしない状態ですと、約41㎝ほどの長さになりました。
ビッグトラウトやライトソルトでも活躍しそうな長さですね。
短いグリップも製作し、27cmのグリップも製作しました。
こちらは、渓流専用で使ってみたいと思います。