ズームサファリを簡単にカスタムしてイメージチェンジ
ズームサファリ簡単にカスタムしてイメージチェンジ
こんにちは、ヒトトキワークスのカミムラです。
2日間に掛け、インスタグラムのライブ配信にてズームサファリのカスタム方法を実演にてご紹介させていただきました。
カスタム内容は下記の通り。
1. フロントグリップのイメージチェンジ
2. フェルール化してヒトトキワークスグリップに交換
3. ベイト化
最終的にはこうなります。笑
まず最初のカスタム方法として、誰でも簡単にカスタムすることでズームサファリをお洒落な雰囲気にイメージチェンジする方法をご紹介します!
フロントグリップのカスタム
今回は、このフロントグリップを交換してカスタムしていきます。
1.フロントグリップを取り外す
まずは、フロントグリップを取り外します。
フードパイプを用意しカット
新しいフードパイプを用意(KN-16やKDPS16の名称で販売されています)します。
合わせる部品に合わせてフードパイプをカットしていきます。
今回は、KAR-16を使用します。
ノコギリの刃1mm分を余分に計算して、14mmの位置に印を付けます。
鉄ノコでカット。
カットする際は、一周案内を作るように回しながら切れ込みを入れてから、カットしていきます。
カットが完了。
断面に貼りが生じているため、綺麗にしていきます。
ヤスリ等を使用して綺麗にしていきます。
断面の処理が完了したら、接着作業です。
手順2 アルミパーツの接着
5分型のエポキシボンドを混ぜ合わせて、金具の内側、フードパイプの外側にボンドを塗布します。
全体にボンドが行き渡るようにゆっくりと回しながら差し込みます。
はみ出た接着剤は、アルコールを染み込ませたティッシュで拭き取ります。
ウェットティッシュでも代用できますよ!
接着剤が硬化したら、カスタム完了!!
なんて簡単なカスタム。
それでもガラッと印象が変わりますね。
チープな印象もなくなりカッコ良くなりました!
ズームサファリをフェルール化カスタム
フェルール化すると、純正グリップは使用できなくなります。笑
ヒトトキワークスのグリップに取り付けできるようにカスタムしていきます( `ー´)ノ
フェルールを取り付ける部分は、#3のバットパーツのグリップ差し込み部分。
手順1 フェルール取付部分の外径を計測
ノギスで、フェルール取付部分を計測します。
計ってみると、約5.8mm。
ヒトトキワークスでは、5.6mm、6.2mm、7.2mmのインナーフェルール販売しています。
そのため、5.8mmが入るサイズ【6.2mm】を選択しました。
手順2 ブランクスのカット
飾り巻きの部分にピッタリと取り付けたいため、余分な長さをカットします。
そのまま差し込むと、この長さ分はみ出しが生じます。
約16mm。
余裕を持って、17mmの位置に印を付けます。
フードナット同様に、鉄のこでカット。
カーボン素材は、縦繊維が入っているため回しながらカットしないと、切り落とす際に繊維が剥がれてしまうことがあるので注意です(>_<)
手順3 隙間埋め処理
カットが完了したら、次はフェルールとブランクスの隙間埋め作業。
この作業をしっかりと行わないと、カチカチ音が発生したりする場合があるので、少しきついくらいに調整してから接着しましょう。
今回は、ガイド巻きでも使用しているスレッドの細タイプを密→螺旋→密といった感じに、接着剤が留まるように巻いていきます。
巻き始めと巻き終わりは、ガイド巻きとは異なり糸の端を中に入れ込むとその部分が厚くなってしまうので、瞬間接着剤で止めていきます。
巻き終わったら、瞬間接着剤で全体的に固定。
この時に接着剤がしっかりと乾いているか指で触って確認してから、フェルールを仮組みして隙間埋め状態を確認します。
手順4 フェルールの接着
ガタツキがないことを確認したら、2液性のエポキシボンドで固定します。
フェルール内側と、ブランクスにも接着剤を塗ってゆっくりと回しながら差し込みます。
下の画像のように接着剤がはみ出してきます。
はみ出た接着剤を綺麗に拭き取ります。
拭き取った後も、フェルール内部に閉じ込められた空気の力によって押し戻される場合があるので、接着剤が硬化するまで注意深く見守りましょう!
接着剤が硬化したら、完成です。
とりあえず、スピニンググリップに取り付けて使用できるようになりました!!
スピニングロッドをベイト化カスタム
最後に、スピニングロッドをベイト化しちゃいます!(^^)!
ベイト用を購入すればフェルール取付するだけで、ヒトトキワークスのベイトグリップに取り付け可能なのですが、作業した時には販売していなかったので・・・^_^;
それと、自宅に眠っているスピニングロッドをベイト化して蘇せるために役立てばと思い、カスタムしちゃいます!!
手順1 バットから3つのガイドを外す
スピニングロッドもベイトロッド同様に先端のティップガイドは同じ。
そのため、下部の3つのガイドをベイト用ガイドに交換することでベイト仕様になります(>_<)
新しく使用するガイドは、下記の通り。
●PKTSG5.5 1個
●PLKWSG6 1個
●PLKWSG8 1個
まずはブランクスを傷つけないように、ガイドフット上のスレッド部分をカッターで削ぎ落としていきます。
ガイドを外すと、硬化したエポキシコーティング剤の跡が!
コーティング剤が硬く、スレッドを外しにくいためドライヤーで温めコーティング剤を柔らかくしながら、スレッドを剥がしてきます。
スレッドが剥がし終わったら、ブランクス残っているコーティング剤を綺麗にしていきます。
100%綺麗にすることは不可能ですが、ドライヤーで温めながらプラスチック製の定規等でこするとある程度綺麗になりますよ!!
今回は外した部分にベイト用ガイドを取り付けます。
そのため、両足ガイドとなるのですが、ガイドの足と足の間だけ露出してしまうため、中心う分だけ綺麗にしてみました。
手順2 ガイドの取付け
こんな感じで取り付けていきますよ( `ー´)ノ
見た目重視で、ロッドネーム上にガイドリングが来るように取り付けるため細く切ったマスキングテープで仮止めします。
マスキングテープは、ガイドフットの根本側に貼るようにしてください!
今回は、スレッド長さを10mmに決定。
巻き終わりになりそうな位置から10mmの個所にマスキングテープで印を付けます。
今回は、純正色に近いであろうプロラップ社のNCPスレッド325(レッド)と、ナイロンスレッド479(濃いブルー)を使用します。
純正色に近いと思いましたが、思ったよりもブルーが濃くなりすぎてしまいましたが・・・^_^;
純正巻きと同じようにスレッド巻き。
スレッド巻きの方法は、下記のブログで詳しく解説してますのでご参考に!!
スレッド巻きが完成!!
ガイドコーティング
スレッド巻きが完了したら、ガイドをコーティングしていきます!!
今回は、コーティング箇所も3カ所のみと少ないため、3メモリのみ取り出します。
A液、B液共に同量取り出したら、しっかりと混ぜ合わせ。
ロッドをコーティングモーターにセットして~
筆塗り。
コーティングのコツとして、筆先が僅かに触れる程度で横スライドさせると平らに仕上がります。
塗り終わったら、アルコールランプで火があたるか当たらないかの高さで3回ほど潜らせて気泡抜き、そして形状を整えていきます。
1回目のコーティング作業が終わったスレッド。
すぐに使用予定があるため、少し厚塗りしています。
さらに2回ほど8時間以上の時間を空けて塗り重ねて完成!
今回の作業は、インスタライブで放送させていただきました。
動画も残っておりますので、詳しく見たい方はインスタから2021年3/26、3/27投稿の動画をご覧ください。
いざ実釣へ!!
友人所有の渓流が流れる古民家でキャンプをしながら、空き時間でズームサファリカスタムを試してみました!!
交換していないティップガイドが安価なタイプで大きいサイズのため、糸絡みが気になる・・・^_^;
少しガイドの自重の影響でティップの戻りの遅さや感度の鈍さも気になりますが、1万円のロッドでこの性能は本当に凄い!!
十分使えるロッドです!!
しかもベイトモデルも発売されたようなので、フェルール化しちゃえばチープさもなくなり、予備ロッドや源流釣りにも使えるロッドだと思います。
魚もかけた感じも良い感じ。
是非、参考にしてロッドビルディングを楽しんでください!!