本流トラウトロッドのグリップ製作
本流トラウトロッドのグリップ製作
こんにちは!
ヒトトキワークスのカミムラです。
今年こそは【サツキマス】が釣りたい(>_<)
ってことで、本流ロッドを作ることに!
使用するロッドビルディングパーツ
まずは、どんなブランクスを使用するのか・・・?
今回セレクトしたのは、バットからティップまでフル4軸カーボンで施されたお気に入りの6ft2inのMLパワーのブランクス【TRX-6215】に決定。
https://hitotokiworks.com/apps/note/products/%e3%83%95%e3%83%ab4%e8%bb%b8%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%9c%e3%83%b3%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%af%e3%82%b9%e3%80%80trx-6215/
今回は、ヒトトキワークスの看板商品でもあるロッドとグリップが脱着式になる【グリップジョイントシステム】は、使用せずブランクスがグリップエンドまで貫通したベイトタイプのブランクスルーロッド仕様にしていきたいと思います!
使用するグリップパーツは、下の画像イメージです。
ウッドリールシートにコルクセパレートグリップタイプで仕上げていきます。
フロントグリップは、ブランクスリータイプのグリップのラインナップがないため、ウッドエンドグリップに穴をあけてフロントグリップ代わりに代用していきたいと思います。
<グリップ使用パーツ>
●フロントグリップ:BK-18
●ウッドリールシート:BK-US
●リールシート金具:B-UMP(BK)
●グリップ:C24MG-11×2個
●ワインディングチェック:WC-11(BK)
●エンドキャップ:BEC24-5
手順1 フロントグリップの製作
まずは、エンドグリップのBK-18をフロントグリップに代用するため穴あけ加工から。
取付位置部分のブランクス外径が8mm弱だったため、8mmのドリルで穴で貫通させていきます。
万力でしっかりと固定して穴あけ作業を行いますが、いきなり8mmの穴をあけてしまうと割れる可能性が高いため、4mmの穴をあけてから8mmの穴をあけました。
手順2 ブランクスとパーツの隙間埋め作業
隙間埋め作業の前に、グリップ長さを決定させます。
今回は本流トラウトで使用するため、ロングキャストとルアー操作がしやすい自分好みの長さにしてみました。
グリップ位置が決まったら、フロントグリップが来る位置にテープで印をつけて隙間埋め作業開始。
BK-18は、元々11mmの穴が途中まで空いています。
その11mmの内径とブランクス外径8mmの隙間をテサテープで調整。
フロントグリップの隙間埋めが完了したら、リールシート金具、ウッドリールシートとの隙間も同じようにテサテープで調整していきます。
手順2 接着作業
隙間埋め作業が完了したら、接着作業です。
まずは、フロントグリップだけを5分型のエポキシボンドで接着。
接着する際は、ブランクス側だけに接着剤を塗布するのではなく、グリップの内側にも接着剤を塗布したほうが接着不良が起きにくくなります!
フロントグリップの接着剤が固まったら、リールシート金具、ウッドリールシートと一気に接着するため、30分型のエポキシボンドで接着しました。
※5分型接着剤で一つずつ接着作業をする場合は、先にウッドリールシートとリールシート金具を接着してからブランクスとリールシートパーツを接着する流れで作業してください。
この作業の時に、ブランクスのスパイン(背骨となる固いライン)上にくるように、ブランクスを机の上で曲げながら転がし、スパインの位置を確認しながらリールシートを接着します。
手順4 グリップ、エンドキャップの接着
リールシート周りの接着が完了したらグリップとエンドキャップを接着して完成です。
グリップとブランクスの隙間をテサテープで隙間埋めしてから、エポキシボンドで接着。
リアグリップ側は差し込み位置から距離があり、グリップの内側に接着剤を塗っても接着位置まで差し込むまでにグリップ内の接着剤が取れてしまうので、
①ブランクス側だけに接着剤を塗布し、グリップを差し込む
②差し込んだグリップを抜いて、再度接着剤をブランクス側に塗布しグリップを差し込み
この作業を2回ほど繰り返して、しっかりとグリップ内側に接着剤が入り込むように接着作業を行っていきます。
リアグリップが接着されたら、グリップ先端にワインディングを接着し完了。
最後にエンドグリップとエンドキャップを接着します。
先にワインディングチェックを通しておいてから、エンドグリップ内側に接着剤を塗布し、ブランクにも同じように塗布してから差し込みます。
そのまま、ワインディングチェックも接着し、エンドキャップの接着。
エンドキャップとブランクスにも隙間が生じていたため、テサテープを細く切って隙間を埋めてから接着しました。
接着剤が硬化するまでは、目を離さずに注意が必要です。
接着剤のはみ出しがないか、ブランクスなどのパーツ類に接着剤が付いちゃっていないかを確認し、硬化すれば完了です!
今回の作業については、動画でもご紹介していますので参考にしてください。
スレッドの巻き方やコーティング方法については、下記の関連ブログからお願いします。