こんにちは!
ヒトトキワークスのカミムラです。
普段は渓流ルアー用のリールはカルカッタコンクエストBFSを使用しています。
個人的には丸形リールが好み!!
自重が重くても良いから断然!丸形リールを使いたい派です!(^^)!
五十鈴工業のBC421SSSを導入!!
最近ではなかなか手に入らない五十鈴工業のBC421SSSをついに導入しました!
実は過去にも所有していたことがあり、過去の使用経験含めて説明させていただきます。
五十鈴工業は日本最古のトラッドリールメーカー
1949年創業の歴史のあるリールメーカーで、アンバサダーを日本人好みにデザインしたようなメイドインジャパンのトラッドリールをリリースしています。
渓流ルアーフィッシングがスピニングからベイトに主流が変わった近年では、トラッドリールの需要が高まり入手も困難な状況となっています。
渓流ルアーフィッシングにマッチする五十鈴リール
420(右巻き)・421(左巻き)シリーズは五十鈴リールの中で最小モデルとなっており、自重は230gで渓流にはピッタリなサイズ感。
ドラグ力が2Kgしかないため大型の魚には向きませんが、30センチ程度との魚をターゲットとした渓流域の釣りなら全く問題ないドラグ力ですね。
ギア比は、5.1:1のためかなりのローギア。
個人的には7ぐらい欲しいところですがトラッドリールの宿命なので我慢するしかありません・・・。
スプールもアベイルのマイクロスプールへの交換が必須です!
ノーマルスプールでは、軽量ルアーを全くキャストすることが出来ません。笑
機能性を取るか、デザイン性を取るかといった部分になるかと思います。
ANTIQUE 2 TONE(アンティーク2トーン)
カラーは、完全にミーハーな自分好みにドンピシャなアンティーク2トーン。
フレームとスタードラグ、ハンドルノブ、ハンドルナットのカバーがブラックのパーツとなっており、その他はシルバーでまとめられています。
ブラックとシルバーのメリハリがカッコ良い!
BRH BLUE GRAY(BRHブルーグレー)
2台まとめての導入です。笑
ブルーグレーの落ち着きのあるクールな色に一目惚れしました。
こちらのカラーは逆輸入モデルとなっているようで、通常モデルの48,500円(税別)と比べ60,000円(税別)とかなりお高め。
フレームとハンドルノブだけがブラックのパーツとなっており、ブルーグレーが前面に出つつも落ち着いた雰囲気です。
アベイルのマイクロキャストスプールBC4227R2を装着
スプール交換必須なので、余分に費用が・・・泣
ブラックとガンメタを購入。
4227の末尾【27】という表記がスプール溝の深さ2.7mmを意味しています。
4215というスプール溝深さ1.5mmのシャロースプールも存在していますが、4lbで35mのラインキャパ。
でも8.6gとメチャクチャ軽く、軽量ルアーのキャストはしやすそう!
4215と悩みましたが、ラインの巻替えが頻繁になることと大物を狙う際にどうしても不安が・・・。
4227のラインキャパは6lbで55mで、自重も9.3gとそこそこ軽いので安心して使用できる無難な方を選択しました。
実際に計測すると9.2gで製品誤差もあるかと思いますが、持った感じもかなり軽い!
それもそのはず。
純正スプールは22.7gとズッシリしてます。笑
スプールだけで13.5gの軽量化!
【ANTIQUE 2 TONE】には、ブラックのスプールを装着。
【BRH ブルーグレー】には、ガンメタのスプールを装着。
五十鈴工業のブルーグレーと、アベイルのガンメタはほとんど同じ色でした!
これで、ストレスなく軽量ルアーをキャストできるようになりました。
強度はなく軽量重視の設計のため、根掛かりなどの際にスプールを押さえて引っ張ったりして負荷を掛け過ぎるとスプールが変形してしまう恐れもあるようです。
カルカッタコンクエストBFSとの違い
比べてはいけないのかもしれませんが、最先端の丸形リールと創業時からほとんど変わらない丸形リールでは、機能面では大きく異なります。
細部まで挙げたらキリがないので、大きく異なる部分だけご紹介します。
その1 渓流ルアーで重要となるギア比
渓流ルアーフィッシングでは、ハイスピードギア仕様が好まれています。
早い流れの中で釣りをする特殊な釣りのため、流れに負けない速さで巻きるリールが使いやすいです。
コンクエストBFSは、ギア比6.8でハンドル1回転の巻き上げ長さは68cm。
対して五十鈴BC421は、ギア比5.1なので恐らく1回転の巻き上げ長さは60cm未満。
せめてギア比6台だったら・・・と思いたくなりますが、専用のギアハウスがない設計では難しいのでしょう。
その2 ストッパーがカムストッパー
メインギアの横に溝の切られたギアのようなプレートがあり、その上にストッパーが逆転時に引っ掛かり止まるカム式ストッパー機構。
昔ながらのストッパーですが、デメリットは【遊びが大きい】こと。
コンクエストBFSでは、今では当たり前となっているワンウェイクラッチ機構のため遊びがなく、慣れないとストレスに感じるかと思います。
この【遊び】が良さと捉えるようなポジティブさと心のゆとりが必要です。笑
その3 クラッチがフレーム上にある
クラッチが右手のみで押すことの出来ないフレーム上に配置されているため、キャスト時には左手のヘルプが必要となります。
これに至っては割と【慣れ】という部分で解決できる部分だと思います。
最初はストレスに感じるかと思いますが、使い込んでいくうちにストレスに感じなくなってくるかと思います。
時々、最新リールを使用してしまったりすると再度ストレスに感じるので、最新リールは思い切って使用しないようにする勇気も必要です。笑
その4 ハンドル長さ
カルカッタコンクエストは、ハンドルの芯間84センチのロング設計。
一方の五十鈴BC421は、芯間65センチ。
84センチに慣れていることもあって、少し短いように感じます。
ハンドル交換しようか悩み中ですが、さすがに予算が・・・。
その5 ロープロ設計
五十鈴リールの悪い部分だけ書いてしまう形となりましたが、唯一最新リール同様な部分がボディ高さです。
アンバサダーのクラシックリールと比べてもリールフットをギリギリまでスプールに近づけてあり、かなりのロープロ設計になっています。
コンクエストBFSもギリギリの設計ですが、同等のボディ低さとなっており重たいオフセットハンドルを使用しなくてもタックルバランスの良いリールです。
ブレーキセッティングについて
マイクロキャストスプールのブレーキは、2個だけONにしました。
庭で3gのルアーをキャストし調整しましたが、そのままで良さそうです。
1個のみのONでも使用できそうですが、遠投した際にバックラッシュしやすいかと思います。
機能面では劣る部分がほとんどですが、その部分をかき消してしまうほどの独特なカッコ良さがあると思っています。
残すべき日本の誇る技術とデザイン性の高いリールだと思います。
最近では経営悪化から事業譲渡などもあったメーカーではありますが、釣り業界から絶対に無くしてはならない素晴らしいメーカーさんです。
ヒトトキワークスでは全く取引のないメーカーさんではありますが、いち愛用者として今後も五十鈴工業さんのリールの良さを伝えていければと思っています。