ザウルストラウトスピンをフェルール化
今回は、お客様のご依頼でザウルスさんのトラウトスピン2本を一気にフェルール化します!
ザウルスさんのロッドデザインは、独特なクラシックな雰囲気がお洒落で良いですね。
今回、お客様自身でカスタムできるよう作業工程を解説しますが、自分でやるのはちょっと・・・。
という方に向けて現在、他社製品のフェルール化サービスをお受けしています。
気になる方は、こちらのページをご覧ください。
STEP1 フェルール取り付け部のパーツ取り外し
フェルールを取り付けるためにブランクスを34mm露出させます。
トラウトロッドでしたら30mmほどの接着幅があれば問題ありません。
まずは、フロントグリップをプライヤーで剥がして行きます。
※この時にブランクスを痛めないよう注意してください。
少し長めのフロントグリップでしたら、フロントグリップを取り外すだけで、フェルールの取り付け幅34mmが確保できるのですが、今回のロッドは短いグリップだったため、アルミのスクリュー部品も外して行きます。
熱した直後は熱々なので…プライヤーで外して行きます。
必要な部品の取り外し作業が完了です!
STEP2 ブランクスのカット
飾り巻き下のアルミリングは段になっているステップ部分があったため、フェルールを取り付けると隙間が生じてしまいます。
そのため、このアルミリングは使用せず、当店のアルミリングWC-7.5を使用するため、熱を加えて取り外すために、接着材の跡を綺麗にします。
フェルールの差込幅34mmとなる位置を確認し、カットする場所を決定!
カットする場所にも、接着剤の跡があるため、綺麗にしてブランクスを露出させます。
マスキングテープでカット位置の印をつけてカット。
鉄ノコなどでもカットは可能です!
無事にカットが完了!!
STEP3 フェルールの取付け
次に、アルミリングをアルコールランプで温めて取り外します。
温め過ぎると、上部の飾り巻きのコーティングやブランクスを痛めてしまう可能性もあるため、注意します。
火傷に注意しながら、プライヤーでアルミリングを取り外します。
アルミリングが取り外せたら、WC-7.5を予めブランクスに通しておきます。
フェルールの取付を行う箇所も、綺麗にしておきます。
フェルールとブランクスに隙間が生じたため、糸を巻いて瞬間接着剤で固定して、隙間調整を行っていきます。
フェルールを仮組して、ロッドを振った時に音鳴りしていなければOK!
隙間埋め作業が完了したら、2液性のエポキシボンドをフェルール内部、ブランクスに塗布します。
フェルールをゆっくりと回しながら、差し込んでいきます。
はみ出た接着剤をアルコールを染み込ませたティッシュで拭き取って完成です!
ザウルスさんのクラシックなデザインにフェルールがまた似合いますね。
グリップも取り付けてみると、一段とお洒落にカッコ良くなりました!
ご依頼ありがとうございました。