グリップジョイントグリップ製作方法(スピニング編)
長さの変えられるグリップ一つに、様々なロッドを組み合わせれるHitotokiWorkのバットジョイントグリップ。
今回は、そのグリップジョイントシステムパーツを内蔵した、スピニングタイプのバットジョイントグリップの組み立て方法をご紹介します♪
リールを固定するためのフロントフードは、カーボンフロントセットを使用してみました。
▼まず今回製作する完成画像をご覧ください▼
フロントグリップの部分ですが、グリップジョイントシステムの金属パーツが埋め込まれています。
グリップに埋め込む前の、グリップジョイントシステムの画像はコチラ↓↓
こちらのグリップジョイントシステムパーツによって、フェルールの取り付けられたロッドを締め込んで固定することが可能になります。
それでは、最初の画像の完成グリップまでの組み立て方を説明します。
今回使用するスピニングタイプのリールシートはこちらのものを使用します↓↓
フロントグリップを回転させてリールを締め込むタイプのリールシートになっています。
フロントグリップを取り付けるフードパイプに、カーボンフロントセットを接着しますが、フードパイプが長すぎて接着できないため、まずはフードパイプをまずカットしていきます。
まず、カットする長さを決定するため、取り付けるカーボンフードの長さを測ります。
約13mmあります。
次にカーボンフードの内側に入り込むトップリングの爪の長さを測ると、約3mmあります。
そのためカーボンフード13mm−トップリングの爪3mm=10mmになるため、接着面10mmのフードパイプになるよう、フードパイプをカットします。
フードパイプを10mmにするため、10mmの位置にテープを貼ってカットしてしまうと、刃物の刃の厚さや、カットした後の断面を綺麗にするための削りで、最終的にフードパイプは、8〜9mmほどとなってしまうため、その分を考慮し12mmパイプが残る位置にテープを貼ってカットします。
※アルミフードセットを使用する場合は、接着面4mmになるため、6mmの位置にテープを貼ってカットします。
10MMのフードパイプにカット出来たら、カーボンフードセットを仮組みし、フードパイプが長すぎないか確認します。
この時カーボンフード上下に隙間があれば、ペーパーやすりで、フードパイプを削り調整します。
※多少フードパイプが短くなっても問題ありません。
隙間がないことを確認したら、2液性の接着剤で固定します。
はみ出た接着剤はティッシュまたはウェットティッシュで丁寧に拭き取ってください。
薬局で販売している燃料用アルコールをティッシュに染み込ませて拭くと綺麗に拭き取れます。
次に、リールを取付けた際に、スクリューが丸見えだとカッコ悪いため、締め込み切った際に完全にスクリューが隠れるようにカットします。
先端から17mmほど短くしますが、この時も2mmほど余裕を持って15mmの位置でカットします。
この時、ねじ山の無い面から刃を入れていく事がポイントです。
紙やすり等で、断面を綺麗に整えます。
この時先端には、紙のように薄くなったねじ山が出るため、ナイフで斜めに削り落とします。
パイプ内側のバリもナイフで削ぎ落し、リールシート周りの加工は完了です!!
次に、メス用カーボンパイプ(この画像では、試作品のためメッシュ加工されていません)に、ワインディングチェック・リアグリップ・加工済みのリールシートを2液性エポキシボンドで接着します。
次にメス用カーボンパイプを7.5mmはみ出した状態で鉄のこ等でカットします。
※このはみ出し部分がないと、リールの足が入らなくなるので必須です!
リアグリップ先端のワインディングチェックとメス用パイプは、ピッタリと合わせ、カット!!
カットした断面を紙やすりで整え、スペーサーパイプを接着します。
スペーサーリングが接着したら、グリップジョイントシステムパーツの受け側のシャフトにガタが出ないよう、マスキングで内径調整をしてから接着します。
※接着する際、グリップジョイントシステムのシャフトだけでなく、カーボンパイプの内側にも爪楊枝で接着剤を塗布してください。
接着剤が硬化したら、メス側カーボンパイプを使用したベースグリップは完成です!!
次にオス用カーボンパイプ(この画像では試作品のためメッシュ加工がされていません)を使用したエンドグリップの組み立てです。
必要の長さにカーボンのエンドをカットしたオス用パイプに、ワインディングチェックとエンドグリップを仮組し、ベースグリップに取り付けます。
注1 メス用パイプに差し込む側は絶対にカットせず、反対側のエンド側をお好きな長さにカットしてください。
注2 オス用パイプが短すぎるとメス用パイプとのジョイントが効かなくなる場合があるので、カットする前に仮組して確認ください。
エンドグリップとエンドグリップ先端のワインディングチェックを接着します。
この時、エンドグリップよりカーボンパイプがはみ出ないよう注意してください。
接着剤が硬化したら、バットエンドのシャフトとオス用パイプに隙間が生じないよう、バットエンドのシャフトにスペーサーテープを巻いて調整します。
接着剤が硬化したら完成です!!
接着完了
既製品ロッドをグリップの上でカットし、フェルールを取り付け、今回製作したグリップに組み合わせるとこんな感じです。
ご不明な点がありましたら、問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
▼今回使用したパーツ▼
カーボンフードセット
塗装済スピニングシート+メス用パイプセット
バットジョイントシステム
アルミシャフトフェルール
脱着式並継パイプ
EVAリアグリップ(スピニング用)
EVAエンドショートグリップ(ベイト・スピニング共通)
ワインディングチェック
スペーサーパイプ
バットエンド
2液性エポキシボンド
スペーサーテープ
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